国内において恐れていました鳥インフルエンザ(H5N1型)が山口県の養鶏場で、平成16年1月12日に発生しました。1月16日に国立感染症研究所がワクチン開発に着手することを決めましたが、われわれ生産者段階にまで普及して、接種予防するには、残念ながらまだ時間を要します。
 今回は緊急に、鶏卵流通関係者及び一般消費者の皆様に、松原養鶏場の鳥インフルエンザ防御対策について報告します。

 
 
【現状の取り組み】
 
 基本的には、HACCP(危害分析重要管理点)システムの基盤である一般衛生管理の推進であります。
1. 異常鶏の確認有無、日報数字(死亡羽数、産卵率、飼料摂取量)の把握
2. オールアウト後の鶏糞処理、鶏舎の洗浄消毒の徹底
3. 防鳥ネット整備や飼料タンク周辺の清掃などによる最大限の野鳥対策の取り組み
4. 飼料配送車輌及び薬品配送車輌の消毒による入場
5. 加治佐育雛農場のヒヨコ受入前後における訪問者の制限
6. GPセンターにおける農場原料卵の卵受け皿(トレー)の洗浄処理
7. 廃鶏業者における供給者の品質保証(SQA)としての廃鶏出荷カゴ及び車輌の消毒徹底による農場への持ち込み
8. 踏込み消毒槽の消毒による入退場
9. 社員・パートの靴の履き替え、手洗い励行
 
 
【今後の取り組み】
 

※1月12日に社内緊急インフルエンザ対策会を招集し協議しました。

1. 上記【現状の取り組み】の強化徹底
2. 社員・パートの鳥インフルエンザについての説明、出入り業者の防疫上の自衛手段である消毒についての理解
3. 営業担当者などの訪問来場の制限、用件はなるべく電話及びファックスで済ませる
4. 農場及びGPセンター視察見学者の中止
5. 訪問者に訪問者記録(いつ、誰が、どこから、どこへ)の記入依頼
6. GPセンターにおける鶏卵配送車輌及び包装資材車輌の消毒強化
7. リサイクル包装資材の利用中止
8. 社外に持ち込まれるコンテナなどの搬入容器の洗浄、殺菌方法の検討化、そして実施
9. 業界関係者の集まる会議などの不参加、外部講師及び獣医を招いての社内会合の中止
10. 日本鶏卵生産者協会の鳥インフルエンザ生産者互助基金事業加入(取引先及び現場従事者に対する経営不安の払拭)
 
 最後に、鶏卵などの食品を介して鳥インフルエンザが人間に感染した例は、諸外国においても認められておりません。どうか生食を含め、タマゴの安全性についてあらためてご理解をお願い申し上げます。

以 上


 
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